こんにちは、ぺたです。
僕は4年ほど接客業をしてきましたが、売り上げもほとんど上がらず、結局最後まで接客はへたっぴのままでした。
少しでも上手くなりたいといろいろ頑張ったのですが、すべて空回りというか、全然上手くいかなかったんですよね。
いろんな本を読んだり、接客が上手い先輩の真似をしてみたりと、やってはみたもののお客さんに逃げられていく毎日。
苦痛で仕方なかったぞ!!
で、あるとき気付きました。
まぁ、しゃーない!誰にでも向き不向きはあるものです。
でも、なぜ自分は向いてなかったのか傾向はあると思うので、当時のことを思い返しながら、ちょっと考えていきたいと思います。
- 接客苦手だなー…
- 自分って向いてないのかなー…
接客業が自分に向いてないかも、と悩んでる方の参考にちょっとでもなれば幸いです。
接客業が向いてない人の特徴
今から思い返してみても、僕は完全に接客に向いてなかったですが、当時の僕の基本情報はこんな感じ。
- 性別:男
- コミュ力:人と話すのは好き、むしろおしゃべり
- 友人からの評価その1:サッカーやってそう
- 友人からの評価その2:営業とか向いてそう
- 外見:若く見られることが多い。正直、第一印象のウケはいい
- 職場:百貨店(顧客層30代後半~50代がメイン)
- 期間:新卒で22歳~26歳の丸4年間接客業に従事
人と話すのは好きだったし、自分でも営業とか接客とか向いてるんじゃないかなーなんて当時は思ってました。
あと、自分で言うな!ですけど、第一印象は悪くなかったと思います。笑
前置きはこの辺にして、なぜ僕が接客に向いてなかったのか話していこうと思います。
僕が接客業に向いてなかった理由
僕が接客に向いてなかった理由は以下の通り。
- 緊張しやすい
- 見た目の信頼感に欠ける
- 給料が低い
- 拘束時間が長い
- 休みが少ない
あくまでも僕の場合ですが、順番に解説していきます。
緊張しやすい
接客をやってみて初めて思いましたが、友達とおしゃべりするのと違って、お客さんの前で話すってことがかなり苦手でした。
当たり前ですけど、友達と話すのとは違い相手はお客さんです。言葉遣いも違えば、話す内容も友達と話すような会話ではありません。
そこをちゃんと理解していなかったので、自然体で話すことができず、ガチガチに緊張してしまってました。
話す内容がワンパターン化
さすがに2年目にもなれば、ある程度のことは覚えスムーズに話せるようにはなりましたが、その代わりに話す内容がワンパターン化しました。
どのお客さんにもほとんど変わらない受け答えとなり、全く人間味のない通り一遍の会話の連続しかできず。
これではお客さんを惹き込むことなんて無理で、売り上げが伸び悩むのは言うまでもありません。
接客が上手い人は、適度に相手に合わせた世間話を挟んで、お客さんからも話しやすいような空気感を作り出してるよね!
僕はこれができず、撃沈してましたね。
見た目の信頼に欠ける
僕の働いていた職場は百貨店でしたので、お客さんのメインターゲットは30代後半~50代です。
また、収入も割と高めのお客さんが多く来店します。
そんなこともあり、10歳以上も年上のしかもお金持ち相手に、僕の見た目では話しかけても話しを聞いてくれるお客さんが少なかったです。
僕:こんにちは!何かお探しですか?
お客さん:あ、いや。(え…なんかすごい若い店員きたけど大丈夫かよ。あっちのベテランさんの方がいいな)
お客さん:大丈夫です。すぐ帰るんで。
僕:(あ…はい。ですよぇ…)
こんな感じ。
もちろん大丈夫って言われてもそれだけでは諦めませんが(百貨店なんでね)、5組連続で全員こんな感じだったときには、まぁ心折れましたわ。
知識があったところで無意味
商品知識やその他諸々の知識は、間違いなく僕の方が知っていたはずです。
が、そんなことは正直ほとんど関係ありません。詳しい説明をしたところで、この人なんか言ってんなーくらいにしか思われていないので。
なかには「若いのに意外と詳しいな、ちゃんと勉強してるんだな」と話を聞いてくれるようになる心優しい方もいますが、大概の方はそのままフェードアウトしていきます。
そして、こういうことがある度に僕は思うわけですよ。
まぁただですね、これは全部言い訳なんですけどね。
知識はあるのに、それを伝えることのできないトークスキルしか持ち合わせていなかったことこそ、僕が接客業に向いていなかった最大の理由でしょう。
人を動かす
人を動かす大原則を、学べる本です。
最近この本を読んで、なぜ自分は接客が上手くなかったのか、上手くならなかったのかが分かった気がしました。
この本の一節にこんな言葉があります。
客というものは自分で買いたいのであって、売りつけられるのは嫌なのだ。
接客が苦手だと感じていた頃の僕は、”モノを売る”ということに固執しすぎていたのかもしれません。
なんとかして売らなきゃ!と必死になっている人ほど読んでみることをおすすめします。
給料が低い
接客業はどこも給料が低めです。
これは僕だけに限った話ではなく、他のショップスタッフの給料も、正直マジか…って思うほど低い方が多かったです。
毎日立ち仕事で忙しなく動きまくって、頑張って店長になっても低賃金。
これを40歳過ぎてまでやっていたいとは、僕には到底思えませんでした。
しかも洋服代がバカにならない
これは洋服っていうより、制服代のことですね。
ショップに立つときに着る服。見た目もかなり気にしますので、みんな服はたくさん買ってました。
もちろん社割で買える所もあると思いますが、僕のところはスーツスタイルで接客してたので、1年に何着も作らないと毎日同じような服になってしまって本当に困りました。
1年目なんて、そもそもレパートリーが全然ないので、定期的に買わなくちゃいけなくて、お金なんてほとんど貯まりませんでしたね。
拘束時間が長い
お店だからね。しょうがないんだけどね。
開店前はお店の掃除をします。タイムカード打つ前に。
開店は10時からでしたが、9時に出勤して無給で1時間掃除などの開店準備タイムです。
そこから営業開始して、早くて終わるのが19時。遅いと閉店した後の閉店作業までやらされて21時過ぎにようやく終わります。
休憩時間差し引いて実働11時間。11時間ほとんど立ちっぱなしで足の疲労が半端じゃありません。
世の中にはもっと大変な仕事の人もいるでしょうけど、僕はこの時点でもう無理でした。
休憩時間も気が休まらない
唯一、心が休まるはずのお昼休憩の時間も気が気ではありません。
なぜなら、いつ呼び戻されるかわからないから。
接客業の場合、売り場が忙しくなれば人手が足りませんので、当たり前のように呼び戻しの電話が鳴ります。
ひどい時は食券買って、出来上がるのを待ってる時に呼び戻されることもありました。
もちろん休憩時間はそれで終了。「もう一回行ってきていいですか?」なんて聞ける雰囲気じゃなかったです。
そろそもお昼休憩の時間なんて決まってないので、12時頃に取れる保証はどこにもありません。
お昼休憩が18時とかもよくあったなぁ。お昼ってなんだっけ。
休みが少ない
これだけ働いて、なおかつ年間休日数が少ないです。
110日程度しか休みがありません。多いところだと130日くらい休める会社もあるんだから、考えるだけで悲しくなってきます。
また、僕はギリギリなかったですが、店長クラスになれば休日出勤もザラにあるので、もっと休みは少なくなります。
出世すればするほど休みは少なくなり、辞めづらくなっていく。まさに負のスパイラル。
休みを増やすだけでも、接客業の離職率って多少なりともよくなると思うんだよなぁ。
毎日1日中働いて、休みの日も字のごとく身体を休める為に爆睡するだけの日々。
プライベートも大切な僕には、本当に向いてなかったですね。
有給なんてものはありません
実際に付与はされているのですが、ぼくは4年間で1度も有給を使ったことはありませんでした。
なんというか使えない雰囲気っていうんですかね。実際、先輩社員も有給使ってる人なんて1人もいませんでしたから。
みんな毎日忙しいからね!みんな取ってないし、僕も有給取らないよ!
まさに社畜の鑑だよ!
何事にも向き不向きはある【僕には向いてませんでした】
ということで、僕には接客業は向いてなかったという話でした。
僕は仕事が終わった後には、平日も自炊してゆっくりお風呂にも入りたいし、休みの日にはバドミントンとかプライベートを充実させたいタイプだった、というだけのこと。
人には向き不向きがありますからね。無理なら我慢してまで頑張る必要はないと思います。
それで身体や精神を病んでしまっては、元も子もないですからね。
僕は27歳の時に思い切って転職しましたが、転職して良かったです。
プライベートを充実させることができて、これから続く長い人生を楽しむ余裕ができましたので。
接客業で身につくスキルってそう多くはありません。
転職するなら早いに越したことはないので、まずは自分の適性を診断してみるところから始めてみると良いと思います。
リクナビのグッドポイント診断とかは僕も転職する時に、自分のことをもう一度ちゃんと理解するために使いました。
今の仕事が自分に合っているか悩んでいる方は、自分の適性を診断することから始められてはどうでしょうか?
当時の僕と同じ悩みを抱えている人は参考にしてみてください。
それではまた!