メガネを作るときのレンズの選び方【レンズ選びの重要な3要素】

生活

どうも、ぺたです。
メガネを作る際には、当然ですがフレームを選びますよね。

  • 自分の顔に合うフレーム
  • 好みのデザインのフレーム

メガネのフレームはある程度自分の好みで選べますので、比較的簡単に決められると思います。
でもメガネのレンズってどうですか?

なんだかややこしいから、なんとなく店員さんのおすすめで決めてる!

レンズって何から決めればいいのか分からない。

レンズのことは、よく分からなくて迷ってしまうって方も多くいるのではないでしょうか。
今までメガネを作ったことのない人であれば、なおさら分からないことだらけですよね。

なので今回は「レンズを迷わず選ぶための3つの要素」について解説していきたいと思います。
この記事を読めば、レンズを選ぶ際に迷わず決められるようになりますよ。

レンズを決める3つの要素

レンズを選ぶ際には下記のの3つを決めるだけ。

  • 設計
  • 屈折率
  • コーティング

この3つを順に決めていけば問題ありません。
下記にて詳しく解説します。

設計

まずは設計から決めていきましょう。
設計とは、簡単にいうと「メガネをした時の見え方」です。

  • 球面設計
  • 非球面設計(外面非球面)
  • 両面非球面設計

一般的に設計には上記の3種類があり、グレードが上がっていくほど見え方が良くなります。
ただし、グレードを上げれば当然、レンズの金額も基本的には上がっていきます。

球面設計

最初にレンズについて少しお話をしますと、レンズというのは構造上、中心部分が1番よく見えるもの。
そして、中心からレンズの端にいけばいくほど見え方にゆがみが発生します。

虫眼鏡で物を見たときに、レンズの端を見ると物体が曲がって見えると思いますが、ゆがみとはこれのことです。

この球面設計は昔からあったレンズで、他の設計のレンズと比べると度数が強くなっていくに従って、レンズ周辺の見え方が比較的ゆがみやすい設計のレンズとなります。

非球面設計(外面非球面)

次に非球面設計とは、レンズの片側をフラット(非球面)にすることで、球面設計よりもゆがみを抑えたレンズです。
より自然な見え方になるレンズということですね。

  • レンズ自体が軽くなる
  • レンズを薄く仕上げられる

上記の特徴もあり、度数がそこまで強くない方やレンズに特にこだわりのない方であれば、外面非球面設計のレンズで十分だと思います。

両面非球面設計

レンズの片面だけでなく、両面ともに非球面設計にすることで、さらにレンズ周辺部のゆがみを補正したものが両面非球面設計です。
先に紹介した2つの設計よりも、さらに歪みの少ない自然な見え方となるレンズです。

  • 度数が強い方
  • 乱視をお持ちの方
  • 普段コンタクトを併用されている方

上記の方には特におすすめの設計となっています。
すっきりとした視界をお求めの方はぜひ試してみてください。

設計に関しては以上の3つが、よく目にする一般的な設計です。

自分に合った設計を選びましょう

設計について3つほど紹介してきました。

設計を決めるポイントとしては

  • 自分の度数の強さによって設計を選ぶ
  • 今まで使っているメガネがあるなら、そのレンズと同じ、もしくはそれ以上の設計のレンズにする

ということですかね。
人によってゆがみの見え方、感じ方は違いますので、一概にこのレンズなら絶対に大丈夫というものはありませんから。

ただ、個人的には、中等度度数の-5.00以上の近視をお持ちの方は、両面非球面を検討されてもいいんじゃないかと思います。

その辺りは、メガネを作る際に担当のスタッフとよく話し合って決めた方がいいです。
親切な方であれば適切なアドバイスをくれると思いますので。

さて、ここまでで既にややこしい単語満載で、「うわっ、大変じゃん…」とお思いの方もいるとは思いますが、安心してください。
レンズで重要なのは、ほぼ設計といっても過言ではありません。ここさえ決まれば後の2つは結構簡単に決まります。

屈折率

では気を取り直して、次は屈折率です。
屈折率とは、こちらも簡単にいうと「レンズの厚さ」を決める数値のこと。

  • 1.60
  • 1.67
  • 1.74

具体的には上記の数値が屈折率です。

屈折率とは、光を曲げる力のことで〜…なんて訳わかんないことは割愛しますので、知りたい方は「メガネ 屈折率」でググってください。

この数値が大きくなればなるほど、レンズが薄く仕上がります。
よって、度数が強くてレンズが分厚くなってしまう方は、この屈折率が高いものを勧められるわけです。

厚みは計算してもらいましょう

実際に、レンズがどのくらいの厚みになるのか計算で出せますので、お店のスタッフに聞いてみるといいと思います。
下枠のないフレームなどの場合、度数が強いと厚みが目立つことがあるので薄くしてみてもいいかもしれません。

プラスチックのメガネであれば、フレームのふち自体が厚いものも多くあります。
なので、プラスチックフレームであれば屈折率の高いレンズでなくても、綺麗に仕上がる場合があることも覚えておきましょう。

どのくらいの厚みになるのか実際に聞いてみて、自分の許容できる厚みのもので決めればいいと思いますよ。
ただし、度数が強い方のレンズは、ある程度の厚みになってしまうので妥協も必要です。

コーティング

最後はコーティングを選ぶだけです。
コーティングのラインナップはお店によって様々で、多少ばらつきがあります。

一般的なコーティングは上の図の通り。
基本的にコーティングは、どんどん上にプラスして重なっていくイメージですね。また、UVカットは現在どのレンズにも標準装備されていることがほとんどです。

ハードコート+反射防止コート(マルチコート)

基本的な傷をつきにくくするハードコートと、光の反射を抑えるマルチコートが付いています。
たとえ、度なしのメガネでもマルチコートは付けたほうが良いので、最低限このコーティングは必須ですね。

1番初歩的なコーティングといえます。

撥水コート

汚れを拭き取りやすくする撥水コートが付いたレンズです。
レンズの表面で汚れが伸びにくく、拭いた感じはサラサラとしていて、汚れが綺麗に拭き取れます。

撥水コートはメガネのお手入れが楽になるのでおすすめです。

耐擦傷コート

拭いた際の傷をさらに付きにくくしたコーティングが耐擦傷コートです。
拭き傷を付きにくくしてくれるので、少しでも傷が付きにくい方が良い、という方は付けておくといいでしょう。

ただし、メガネを使う中で付く細かな傷や拭いた際の傷も完全に防ぐわけではありません。

光を反射させた際に見えるような細かい傷は、使っていれば必ず付くものです。

ただ、耐擦傷コートを付けていないものよりも確実に傷に強くなりますので、僕は安心のために付けておくこともあります。

帯電防止コート

レンズ表面の静電気を抑えてホコリが付きにくくなるコーティングです。
意外ですが、ホコリってめっちゃ硬いので拭いた時にホコリが一緒に擦れてレンズが傷ついてしまいます。

ホコリはガラスや鋼も傷つけられるほど硬いんだよ!

傷の原因を抑えて、さらに拭いた感じも汚れをより拭き取りやすくなっています。
正直、静電気だけでしょと思っていましたが、意外と効果ありなのでおすすめですね。

ブルーライトカットコート(PCコート)

ブルーライトカットはオプションで付けられることが多いと思います。
眼に刺激があるとされるブルーライトを抑え、眼の疲れを軽減するコーティングです。

現代においてスマホなんて毎日見ますし、仕事でパソコンを使う方も多いはず。

  • パソコン作業が多い方
  • 液晶画面を見た時に眼の疲れを感じる方
  • 少しでも眼の負担を軽減したい方

上記の方にはおすすめのコーティングです。
注意点もありますので、それは別の記事で紹介します。

設計、屈折率、コーティングの順に決めましょう

さて今回は「レンズを迷わず選ぶための3つの要素」について解説しました。

  1. 設計
  2. 屈折率
  3. コーティング

レンズを迷わず選ぶには、上記の順に1つずつ決めていくことが大切です。
繰り返しになりますが、見え方の部分の設計を決めるのが1番大変だと思います。ただ、設計さえ決まってしまえばあとは簡単ですので、ここをしっかり決めましょう。

レンズの厚みは計算してもらえば分かりますし、コーティングも自分に必要なコーティングを選ぶだけなので。
この3つを順番に決めていけば、もうレンズ選びで迷うことはありません。

レンズ選びで迷ってしまう方の参考になれば幸いです。
それではまた。