市販のメガネクリーナーでメガネを洗っちゃダメ!【メガネの正しい洗浄方法】

生活

どうも!ぺたです!

みなさんはメガネのクリーニングはどのようにしていますか?
お手軽なクリーニング方法として市販のメガネクリーナーでお手入れする方法がありますが、実は間違った使い方をしてしまうとメガネをかえって痛めてしまう原因になります。

そもそも

  • メガネのクリーニングなんてしたことない
  • めんどくさいからシャツとかネクタイで拭いちゃってる
  • メガネクリーナーでサッとふくだけじゃだめなの?

という方も多くいらっしゃるみたいですね。

そこでこの記事では

  • 市販のメガネクリーナーを使うことによるデメリット
  • メガネを上手にお手入れするコツ

上記の2つをお伝えすることで、今お使いのメガネを少しでも長持ちさせられるようにしていければなあと思っています。

具体的には

  • 市販のメガネクリーナーを使う時の注意点
  • メガネの正しい洗浄方法

この2つの重要なポイントに分けてご紹介していきます。
簡単なお手入れをするだけでメガネを良い状態に保つことができますので、まずはご一読ください。

市販のメガネクリーナーの注意点

メガネクリーナーと一口にいっても様々なタイプのクリーナーがあります。
スプレータイプ、泡シャンプータイプ、シートタイプなど種類は様々です。中には超音波洗浄機を持っている方もいるかもしれません。

今回その中でも注意していただきたいものはシートタイプのクリーナーです。

シートタイプのクリーナーはインターネットやドラッグストア、コンビニなどで簡単に購入できますので、このお手軽さからメガネが汚れた時にはサッとシートで拭くという方も多いのではないでしょうか。

ただしここで注意してほしいことがあります。
シートタイプのクリーナーはメガネのレンズは拭けてもフレーム全体を拭いてはいけないということです。

レンズを拭いたついでに汗で汚れているからといってメガネ全体を一緒に拭いたりしていませんか?これをやってしまうとメガネの劣化を速めてしまいます。

メガネの劣化を速めてしまう原因

実はシートタイプのクリーナーの多くにはアルコール成分を含んでいます。

レンズの皮脂汚れをキレイに落とす為にアルコールが使われているのですが、このアルコールがメガネのプラスチック部分にはよくありません。
そもそもメガネは汗や整髪料がついた状態で使い続けてしまうと油分が抜けて乾燥していき、白っぽく変色していってしまいます。

油分が抜けるとプラスチックは硬くなりヒビや亀裂が入りやすくなるだけでなく、最悪折れてしまうこともあります。

アルコール成分の入ったメガネクリーナーでプラスチック部分を拭いてしまうと、メガネに必要な油分までも一緒に落としてしまいフレームの劣化を速めてしまうので注意です。

アルコール成分が入っているクリーナーが使えるのはレンズとメタル部分のみ

シートタイプのクリーナーを使用する場合は、レンズやメタル部分のみに使用しましょう。
数回拭いてしまった程度では白くなることはないと思いますが、長年使用していて経年劣化しているフレームですと白くなるのもその分早いので、気を付けていただいた方がよろしいかと思います。

また、メガネ全体がプラスチックでできているフレームなどは、レンズを拭く際にレンズをはめているフロント(枠の部分)のプラスチックまで一緒に拭いてしまう可能性が高いので注意が必要です。

このような間違ったクリーニングを繰り返していると気付かないうちにフロント部分に亀裂が入りやすくなってしまいます。

レンズ交換する際にフロント部分が破損してレンズの交換自体できなくなってしまう可能性がありますので、シートタイプでクリーニングする際は注意してください。

そもそも常に硬くなっていっている

実は、今まさにこの瞬間にもメガネのプラスチックは硬くなっていってるって知ってましたか?
というのもプラスチックの多くにはアセテートという素材を使っているのですが、アセテートには柔らかさをコントロールする為に可塑剤という成分が入っています。

この可塑剤が常に揮発して抜けていっているのです。

わかりやすく言うと、炭酸のように常に抜けていってるイメージかな!

可塑剤が抜けていくとプラスチックは硬くなり、経年劣化などでヒビや亀裂が入りやすくなってしまいます。
可塑剤が抜けてしまうのはどのメガネでも仕方のないことですが、手入れを怠って劣化を早めないことが大切です。

メガネの正しい洗浄方法

正しいメンテナンスをしなければメガネはどんどん劣化していきますし、どの眼鏡も経年劣化から逃れることはできません。
その反面、定期的に正しいメンテナンスをおこなえば5年、10年と長くメガネを使用することができます。

メガネはプラスチック部分が一番劣化しやすい個所。この部分をいかにキレイに保つかが最大のポイントです。

ここからは、メガネを長く使う為のおすすめのクリーニング方法をご紹介していきます!

中性洗剤でクリーニング

まずはご家庭でできるクリーニング方法をご紹介します。
みなさんもご家庭に必ずあるであろう食器洗い用の中性洗剤を使います。中性洗剤であればフレームを傷める心配はありません。

  1. おぼんなどの容器に冷水を張る
  2. 中性洗剤を5、6滴入れてまぜる
  3. メガネを容器の中に入れて指の腹で優しく洗う
  4. 冷水で洗い流す
  5. 水分をティッシュペーパーでしっかりと取る
  6. テンプルのネジ部分をティッシュペーパーで上下からはさみ込み水分を抜く
  7. 最後にメガネ拭きでキレイに拭きあげる

上記の手順でクリーニングをしていただければ大丈夫です。
ただし、注意点もありますのでそちらも併せてまとめておきます。

クリーニングをする際の注意点

下記がクリーニングをする際の注意点です。

  1. 水洗いできるのはプラスチックフレームやチタンでできているメタルフレームのみ
  2. バネ蝶番は水洗い不可
  3. 中性洗剤はごく少量で十分
  4. メガネを洗う際には指のささくれに注意
  5. 必ず冷水で洗う
  6. レンズの水分は必ず拭き取る
  7. テンプルネジ部分の水分を抜く
  8. 最後の仕上げは必ずメガネ拭き

順番に解説していきます。

水洗いできるのはプラスチックフレームやチタンでできているメタルフレームのみ

チタンのフレームはもともと酸化しているためサビる心配はありませんが、チタン以外のメタルフレームの場合、水洗いをしてしまうとサビてしまいますので注意が必要です。

必ず自分のメガネが何でできているかを確認してからクリーニングしましょう。

バネ蝶番は水洗い不可

フロントとテンプルを繋ぐ部分を智元といいますが、智元にバネ蝶番を使っているフレームは水洗いできません。
バネ蝶番の中が錆びてしまいます。

バネ蝶番で有名なフランスメーカーのアラン・ミクリさんのフレームなどは要注意です。

中性洗剤はごく少量で十分

ほんとに少なくて大丈夫です。
たくさん入ってる方がキレイになる気がするのはわかりますが、5〜6滴程度で十分足ります。

メガネを洗う際には指のささくれに注意

レンズを指の腹で洗う際に、指先にささくれなどがあるとレンズが傷ついてしまう可能性があるので注意しましょう。

冬などの乾燥している時期は特に注意。あと爪も切っておいた方がいいと思います。

指の腹で優しくですよ。

必ず冷水で洗う

温水のほうが油汚れがよく落ちると思って温水で洗ってしまう方がいらっしゃいますが、温水で洗ってはいけません。

40℃を超えるような温水で洗ってしまうとレンズ表面のコーティングが熱の影響で剥がれてしまう可能性があるので、必ず冷水で洗うようにしてください。

レンズの水分は必ず拭き取る

水洗いをした際に、レンズに水分が残ったまま放置してしまうと水滴の痕が残ってしまうので必ず拭き取るようにしてください。

ただし、ゴシゴシ拭くのはNGです。

ポンポンと優しく押さえつけるようにして拭き取りましょう。

テンプルネジ部分の水分を抜く

ネジ部分にはステンレス製のネジと洋白という素材でできている円盤状のワッシャーというパーツがあります。
ネジとワッシャーはサビてしまいますのでしっかり水分を抜いてあげましょう。

最悪サビてしまった場合でもサイズさえ合えば眼鏡屋さんで交換してもらえますので、サビてしまった場合には持って行ってください。

最後の仕上げは必ずメガネ拭き

よくシャツの袖やネクタイなんかで拭いてしまっている人を見かけますが、あれダメです。
目の粗い素材で拭いてしまうとレンズのコーティングが傷ついてしまいます。

必ず眼鏡拭きで手入れしましょう。

超音波洗浄器を使う

超音波洗浄器は超音波による微振動で細部の汚れまで浮き出して取ることができる優れもの。この辺りはアマゾンでも評価が高めです。

それにしても超音波洗浄機たけぇ…

実際に皮脂などで汚れたメガネを超音波洗浄器にかけると、汚れが白い煙のようにシュワシュワ~っと浮き出てきます。
これが自分から出た汚れだと思うと悲しいような…

簡単にキレイになる方法ですがご自宅にないという方のほうが多いですよね。
そういった方はお近くの眼鏡屋さんに持って行ってみましょう。無料で超音波洗浄をやってもらえると思います。

中には店舗内に超音波洗浄器が直接置いてあるお店もありますので、機会があれば超音波洗浄器も試してみると良いかもです。

目に見えない汚れが結構あることに驚かれると思いますよ。

超音波洗浄器でのクリーニング方法

超音波洗浄器でも基本的な洗い方は一緒です。
洗浄方法は以下の通り。

  1. 超音波洗浄器に水を張る
  2. 中性洗剤を5、6滴入れる
  3. メガネを入れて洗浄ボタンを押す
  4. 冷水で洗い流す
  5. 水分をティッシュペーパーでしっかりと取る
  6. テンプルのネジ部分をティッシュペーパーで上下からはさみ込み水分を抜く
  7. 最後にメガネ拭きでキレイに拭きあげる

4番目の「冷水で洗い流す」以降の洗い方は中性洗剤の時と一緒です。
超音波洗浄器であればボタン1つでクリーニングすることができるので簡単ですね。

意外と見落としがちなんですけど、ノーズパッドの裏側って皮脂などの汚れが溜まりやすいポイントなんですよね。

微振動で細かな部分までクリーニングできる超音波洗浄器は超優秀なので、ノーズパッドの裏側など普段のお手入れでは洗いにくい箇所は、超音波洗浄器でクリーニングすることをおすすめします。
皮脂汚れで真っ黒になっている方をたまーにお見かけしますので洗ってあげましょう。

超音波洗浄器でのクリーニングにもいくつか注意点がありますので以下にまとめておきます。

超音波洗浄器でクリーニングする際の注意点

下記が超音波洗浄器でクリーニングする際の注意点です。

  • 洗浄時間は20~30秒程度で十分
  • 劣化したフレームは超音波洗浄器は避ける
  • 偏光レンズは超音波洗浄不可
  • 鼈甲(べっこう)や木製フレームも不可
  • ネジが緩んでくるので注意
  • 逆にネジが固くなることもある

順に解説していきます。

洗浄時間は20~30秒程度で十分

2分も3分も洗浄器にかける必要はありません。
20〜30秒かけたらサッと取り出しましょう。

劣化したフレームは超音波洗浄器は避ける

経年劣化などにより白く変色してしまっているフレームは超音波洗浄器は避けた方が無難です。

超音波洗浄器にかけてしまうとフレームから油分が抜けてより白くなってしまいます。

とはいえ、白く変色してしまっていてもちょっとかけたくらいで真っ白にはなりませんので、汚れがひどい場合には僕は超音波洗浄しちゃってます。

どの程度やると真っ白になってしまうとかの基準はないので、自己判断でお願いします。

偏光レンズは超音波洗浄不可

偏光レンズを使用しているメガネは超音波洗浄器にかけてはいけません。

偏光レンズとは簡単にいうと、水面の光や車のフロントガラスの反射光をカットし、視界をクリアにしてくれるレンズです。

偏光レンズの構造は、2枚のレンズで偏光フィルムを挟み込んで1枚のレンズにしています。
よって超音波洗浄器にかけてしまうと、フィルムとレンズの隙間に水分が入り込んでしまうのでNGです。

鼈甲(べっこう)や木製フレームの不可

亀の甲羅でできている鼈甲のフレームや、木から作られる木製フレームなど、天然の素材を使用したフレームも超音波洗浄器には向きません。

高額なメガネや天然素材を使用したメガネには気を付けましょう。

ネジが緩んでくるので注意

超音波洗浄機の微振動によりネジが緩んでくることがありますので、こまめに締め直しをしてもらいましょう。
眼鏡屋さんで超音波洗浄する場合は、ネジの締め直しも併せておこなってもらえると思います。

器用な方は精密ドライバーを使って自分で締め直しもできるかもですが、うまくやらないとネジ山が潰れてしまいますのでプロに頼むのが無難です。

逆にネジが固くなることもある

智元のネジ部分にはテンプルの開閉をスムーズにするためにオイルを差してあることがありますが、超音波洗浄でオイルが抜けてテンプルの開閉が固くなることがあります。

こちらも同じく眼鏡屋さんに持って行けばオイルも差してくれるでしょう。

めんどくさい人は水洗いだけでも効果的

正直どれもめんどくさい!そんな時間ない!
という方もいらっしゃると思います。

その気持ちよーく分かります。
というか私はめんどくさいです!

朝はそんな時間ないし、帰ってきたら疲れてるからもう寝たいんだよ〜!

クリーニングをおすすめしておいてめんどくさいっていうのはいけませんね。
ただ毎日おぼんに水張ってクリーニングなんて時間がないとできないし、そもそも洗うぞ!っていう気分にならないとなかなかできませんよね。

そういった方はメガネのプラスチック部分を水で洗い流すだけで十分効果的です!

一番劣化が激しいところが肌に触れるプラスチックの部分なので、そこだけでも定期的に水で洗ってあげるだけでフレームの持ちが変わってきます。

もちろんレンズまで洗ってあげたほうがいいですけどね。

めんどくさがりやな私おすすめの洗浄方法

下記が私がよくやるクリーニング方法。

  1. テンプルのプラスチック部分を水道水で洗い流す
  2. ティッシュペーパーで水分を拭き取る

これだけです!レンズまで洗ったりしません!!

今さっきレンズまで洗った方がいいって言ってたのに我ながら適当だな…

もちろんたまには中性洗剤や超音波洗浄機でレンズも含めメガネ全体の洗浄もやりますけどね!基本はこれだけです。
でもこれをやるのとやらないとでは大きな差が出てくるんですよねぇ。

ほぼ毎日掛けて4年ほど使ったフレームがありますが、今でもツヤのある状態を保っています。

メガネは大切に扱えば5年、10年と長持ちすることもありますが、高くて良いメガネでも扱い方を間違えば1年も経たないうちに劣化や破損をしてしまいますので、日頃のお手入れから気をつけていただくのが1番いいでしょう。
ぺたおすすめの水洗い是非お試しあれ!

メガネの正しい洗浄方法でメガネを長持ちさせよう

メガネを長持ちさせる正しい洗浄方法について解説してきました。
意外と注意点の多いメガネですが、正しい取り扱い方をすればその分長く使用することができます。

メガネは物を見るために必要な大切な道具であり、身体の一部と言っても過言ではありません。ひとたび壊れてしまえば、今まで当たり前のように過ごしてきた日常生活ですら不便に感じてしまいますので。

メガネがないと生活できないという方は、自らの手でメガネを劣化させないようにこまめに洗ってあげると良いと思いますよ!

それでは!